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2010 .01 .02

『ムー』創刊30年、長寿の秘訣は…

不思議に挑んで30年 雑誌「ムー」長寿の謎に迫る(asahi.com)
UFO、超能力、古代文明、都市伝説。今なら、2012年に人類が滅亡するというマヤ暦をめぐる予言か。そんな衰え知らずの「世界の謎と不思議」に挑戦してきたのが月刊誌「ムー」(学研パブリッシング)だ。2009年が創刊30周年。荒唐無稽(こうとうむけい)な見出しが並ぶ雑誌だが、科学への危機感や社会への不安ものぞく。その長寿の“謎”を調べてみた。
『ムー』って昔、時々読んでたなあ。1979年の創刊てそんな前からあったのか。

てか『高2コース』の特集から雑誌として独立したというのは知らなかった。学習雑誌も幅広い内容だったんですね。購読してたハズだけど全然覚えてないや。
ネタの種類は創刊時からあまり変わっていない。「謎」「不思議」に対して、仮説を紹介するという姿勢も不変。変わったのは読者の年齢だ。現在の中心読者は30代から40代。初めて雑誌を手に取る世代も20代前半に上がった。
大いなるマンネリってヤツですかね。時たま見かけても目新しい見出しは少ないんだけど、むしろそれが安心して読める秘訣なのかも。老舗雑誌は若い読者の裾野を広げてかないと読者と共に年をとって先細りしていくものだけど、それでも20代前半というのは充分若いなぁ。
「逆説的ですが、こういう雑誌を楽しむには常識がないとダメ。日本人が常識を身につける年齢が上がってきたのかもしれません」
うん、元編集長のこのコトバは「真なり」という気がします。

今の時代、犯罪の低年齢化や稚拙なオトナのトラブルなど、一定ラインで担保されていた「常識」が希薄化してきたように感じます。

ある種、非常識を題材にしている『ムー』は、そもそもの常識がないと楽しめない、というのは分かってらっしゃる見解ですし、『ムー』の売れ行きは世相をみるバロメーターの一つなのかも知れません。

同じ学研でも『ムー』は雑誌として生き残り、『科学』と『学習』は休刊に追い込まれたというのも何か象徴的な感じがします。

▼参考リンク
『学習』『科学』休刊のお知らせ(学研ホールディングス)
科学と学習(学研)



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